京都脊椎脊髄
なんでもクリニック

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京都脊椎脊髄なんでもクリニック

腰椎固定術後腰痛(医原性腰痛)

病気の原因は?

腰骨の手術で腰の曲がりを考えずにボルトで固定され本来の体幹重心バランスを損なってしまう事で、術後に重だるい腰痛が発生します。

症状は?

通常は体の各部分が代償することにより、症状はあまり強く自覚されませんが高齢者の腰椎固定術後などには体の他の部分でカバー(代償)出来ずに下記の典型的な症状が現れます。

前方注視障害

背中が曲がっているために前を向くことが困難となる場合があります。

慢性の腰背部痛  

体の重心が前方に偏りますので、体を支えるために常に腰背部の筋肉が緊張している状態となりますので、疲労性の腰背部痛を生じます。本症状は、体を手や肘をついて支えると緩和します。
 

歩行障害

  患者さんは数十メートル程度の歩行で腰背部痛を生じ歩行が困難となりますが、しゃがんだり、座ったりすることで速やかに症状が緩和し、再び歩き出せるようになります。腰部脊柱管狭窄症に見られるような間歇跛行症状を呈します。狭窄症と違って、下肢のしびれや疼痛などの神経症状は生じないのが特長です。
 

長時間立位困難 

長時間の台所作業などが困難となります。長時間の立位作業では肘をつくなどして疲労を和らげる必要があります。

 
治療方法は?

軽症の場合
 運動療法を行います。当院では猫体操、マッケンジー体操、腰痛これだけ体操、ロコモ体操などを取り入れて治療を行っています。
重症の場合
 腰椎固定部の再矯正固定手術が必要になります。具体的には、 チタン合金製のインプラントを使って背骨の配列を正常に近い状態にします。必要に応じて椎間板や背骨の一部を切り取って(骨切矯正手術)背骨の配列を治すことも必要になります。金属は、骨がついて体を支えられるようになるまでの期間、体を支える役割を果たします。

変形矯正の症例1

術前

腰椎の前弯カーブが損なわれた状態で固定されたためピサの斜塔のように体が前方に傾いた状態でしか立てない状態。立位歩行時に腰痛を生じるため満足に生活が送れなくなった症例である。

 

術前後の変化1

固定ボルトをすべて除去した上で、背骨にお一部を骨切り矯正を行った。良好な腰椎カーブに矯正された。
 

術前後の変化2

術後の立位バランスの改善が認められる。腰痛性の間欠跛行も消失した。
 

変形矯正の症例2

術前の状態

元々腰のカーブが減弱していた症例に対して生理的な腰椎カーブの再獲得を無視して複数回の固定術が行われたケース。
 

術後の変化

骨切り矯正により正常なS字状の脊柱カーブを取り戻した。慢性の腰痛が消失し患者んの満足度も高い。

 

治療するといいことがありますか?
治療後の患者さんの感想から

近所で立ち話が長い時間出来るようになりました。
長時間歩いても腰が痛くなくなりました。
台所仕事が長時間出来るようになりました。
杖無しで歩けるようになりました。