XLIF(低侵襲腰椎前方固定術)について

XLIF 低侵襲腰椎前方固定術
当院でも本手術が施行可能です。
以下に手術の特徴、適応疾患などについて記載します。

手術の特徴
1. 手術の低侵襲化
身体の側方から小さな切開で手術を行うので、背中側の筋や神経に触れず、手術の傷による術後の痛みが軽減できます。
2. 神経モニタリングによる安全な手術
腰椎側方にある神経を損傷しないように電気刺激を利用した専用のモニターを使用し、神経障害の発生を減らす工夫をしています。
3. 神経除圧の追加が不要
傷んですり減った椎間板の高さを復元することにより、中等度の狭窄症であれば背中から直接的に行う神経除圧術を行う必要が有りません。この事により術中の脊柱管内神経障害や、術後の硬膜外血腫(神経の周りの出血)の発生を抑える事が出来ます。
4. 強力な脊柱変形矯正効果
椎間板高の復元により年齢とともに曲がってバランスを失った脊柱配列(側弯や後弯)を正常バランスに回復することができます。

手術適応疾患
腰椎不安定症、腰椎椎間板症、腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症、腰椎変性側弯症、腰椎後弯症

当施設での手術の実際
You Tubeにて動画を公開しています。
動画URL:http://youtu.be/66oueZgin-k

米国NuVasive社提供動画
動画URL:http://youtu.be/BXb4fde97YU

施行可能な施設
京都第一赤十字病院 整形外科

京都脊椎脊髄なんでもクリニック
http://spine-clinic.jp/
http://www.osawa-clinic.com/spine/index.html
http://www.kyoto1-jrc.org/shinryo/seikei/index.html

大病院の初診料  紹介状無しで全額負担に?

京都第一赤十字病院整形外科は平成26年4月から紹介状のない初診患者様の受診制限を始めています。
これは当院の本来の機能である高度で専門的な医療を行っていくために、院内のマンパワーを外来機能から入院手術治療部門へ集中するためです。本システムの効果の検証はまだ出来ていませんが、外来では手術などの専門的治療を必要とする個々の患者様への診察時間が十分にとれるなど当科勤務医からは好評なようです。

今回、厚労省は紹介状なしの大病院受診、初診料を患者の全額負担とする案を審議するとしています。これは前述したように大病院の勤務医に本来の高度で専門的な治療に専念してもらおうという意図があります。
審議の結果早ければ2016年4月をめどに導入する方針で来年の通常国会に法案を提出する方針のようです。
消費税率引き上げ分を医療介護などの社会福祉費に充当するとされているのに、さらにこの上に極端な負担増加を国民にもとめる策なので世論の反発は必至でしょう。法案が国会で通るとは思えませんが議論を注視していきたいと思います。

具体的には紹介状を持たずに大病院を受診した場合
初診料2820円が全額自己負担になります。さらに当院の場合特定療養費も追加されますので合計8070円の負担がかかります。これに検査や、治療の費用が上乗せになると大変な負担になります。

自賠責の柔整施術費の適正化

自賠責の柔整施術費の適正化求める、日医

 自賠責において柔道整復施術費用が、2012年度までの最近5年間で約1.5倍に増加しているようです。これに対して日本医師会は柔道整復施術費の適正化を求める答申書を政府に提出しています。

 自賠責における柔道整復施術費の総額は、2008年度の約452億9000万円から、2012年度には673億3000万円にとなり、約1.48倍となっています。事故の発生件数は増加していないにも関わらず、柔道整復施術申請件数は21万7000件でこれも1.47倍に急増しています。これら柔整施設における2012年度の平均施術期間は106.1日であり、医師が行う自賠責診療の68.8日を大幅に上回っています。
施術期間に比例して、慰謝料や休業補償が算定されるために患者側は治癒効果の認めなくなった(症状固定に達した)段階でも無用に長い治療を受ける傾向にありますが、これらの患者の治療を柔道整復師は止める事が出来ず、施術費を荒稼ぎしている状況なのです。このような状況を私たち国民はよく知るべきではないでしょうか。

牛脂注入肉の見分け方  「刺し」ではなく「差し」

最近、食品偽装問題が話題になっています。とあるホテルでは牛脂注入肉を国産霜降り肉として提供していたようです。
牛脂注入肉と本当の霜降り肉の見分け方について検索しますと、ほとんどのネタが日刊ゲンダイ記事がもとになっているようですのでそれを転載します。

「火を通す前に脂肪の入り方がおおむね線状(こちらが本物)か、全体に星のように散らばっているかを見る」

霜降りの不均一性に注目する見分け方のようですが、この見分け方は焼いてしまうと見分けがつかないようです。
なぜこのようなことになるか、自分なりに考えてみました
剣山のような注入針で肉に牛脂を注入するので、注入部位が均等で偏りが無く、肉片の隅々にまで脂肪が注入される。
未加工肉の霜降りように、不均一感がない(霜降りの少ない部位がある)。という理論でしょうか。
しかし、これは注入針を不均一に配列することでますます見分けがつかないように偽装できるような気がします。
一つの針先から一定量、一定圧での注入になるので、それぞれの霜降りの入り方にばらつきが少なくなると考えますと
細かな線の細い霜降りや、範囲の狭い孤島のような霜の入り方を見極める必要がありそうです。

他には「牛脂注入肉は、脂が舌や喉の奥にまとわりついてしまう。」
で見分けるそうですが、これは食べてからの話になってしまいます。

ちなみに霜降りのことを「さし」が入ったと表現しますが
これは「脂肪交雑」といい筋肉内に脂肪が沈着し脂肪が網目状になって肉の全面にひろがっている状態を意味しており、
差す=生じる、入り込む ということで差し。という感じ表現が適切だそうです。
間違っても牛脂注入針の「刺し」が入ったお肉と言うわけではありません。

柔道整復療養費費は4000億円超える。

2011年度の診療科別の医科診療所の入院外の医療費(外来)を見ると、小児科 3561億円、産婦人科 1892億円、耳鼻科 3931億円ですが、柔道整復療養費は4000億円を超えています。打撲、捻挫のみの処置に4000億円超の費用がほんとにかかっているでしょうか。

慢性の肩こり、頚部痛、頭痛は、頚肩腕部の捻挫や筋挫傷の病名で、腰痛は「腰椎捻挫」「腰椎筋挫傷等」の病名で慰安目的のマッサージが行われているのが実情です。他には「ウォーターベッドを利用した」人が、「胸部捻挫」「右肩関節捻挫」の病名で保険請求されています。これらの療養費に小児科や産婦人科の外来医療費と同等のコストが費やされています。

同じ肩こりで悩んでいる人が、自費で治療を受けている人と、一方では公共の医療費で治療を受けている人がいるのです。

なにかおかしいと思いませんか?

紹介状なしで大病院なら1万円?

紹介状なしで大病院なら1万円 厚生労働省が改革方針 2013年8月31日

患者の集中を防ぐために
紹介状を持たずに大病院を受診した場合に徴収できる「初診時選定療養費」を一律1万円に設定する方針を厚生労働省が固めた。患者の集中を防ぎ、大病院が救急患者や重症患者の治療に専念できるようにするのが狙い。30日付けで日経新聞が報じている。

大病院では紹介状を持たない患者に対して「初診時選定療養費」と呼ばれる負担金を課すことができる。現在、全国に約2600ある200床以上の病院のうち、約1200の病院でこの負担金を徴収している。初診時選定療養費の現在の全国平均は1998円となっている。最高は北野病院(大阪府)の8400円らしい。厚生労働省はこのたび、この負担金を一律1万円に定める方針を来年の通常国会にかける健康保険法改正案に盛り込むことを決めた。軽症患者の大病院への受診抑制に実効性を持たせるために、この選定療養費を政策誘導でさらに引き上げるというわけだ。話は少し違うが、世界遺産となった富士山への入山者数を抑制するために、入山料をいくらに設定するかということが話題になっていたが、お金で人のコントロールをしようというところは似ている。

さらに、かかりつけ医で紹介状を書いてもらうにも費用がかかる。現在は紹介状、正式には「診療情報提供書」は保険点数で250点と定められているため、3割負担の人なら750円が必要となっている。今までは選定療養費が安い(特に1000円前後)と、紹介状無しで病院を受診しても、患者の費用負担はあまり変わらなかったわけである。今後は、かかりつけ医を経ず病院を受診すれば確実に高いコストを支払わなければならない状況になる。といううことで軽症の患者は、信頼できる優秀なかかりつけ医に受診する事が最も重要となる。優秀な開業医の先生を患者さんが見つけるのは難しい事かもしれない。しかし大病院側の視点から見ると、優秀な開業医、信頼できる開業医はある程度把握できている。具体的には、患者紹介頻度の低い開業医や、紹介頻度は高いが、その後の治療適用率(あるいは手術適応率)が低い患者ばかり紹介してくる開業医は、地域医療連携指数が低い開業医となる。大病院ー地域の開業医間の連携を強化していくなかで、開業医、かかりつけ医にも優劣ランクが生じてくる可能性がある。

腰椎椎間板ヘルニアの新しい治療法 PED (PELD) について

腰椎椎間板ヘルニアの新しい治療であるPED(経皮的内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術)は、京都では、京都第一赤十字病院が最初に導入しております。
特徴について、関連ホームページからの抜粋を、ブログに掲示しておきます。<経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術(PELD)とは>
従来行われてきた一般的な腰椎間板ヘルニア摘出術は、腰部を2~6cm程度切開するため、リハビリなどを含めても7~14日の入院を要しました。しかし当院で行っている経皮的椎間板摘出術(PELD)は約8㎜と非常に小さな切開で手術が行えるため、短期間の入院で治療ができる手術法です。治療には、高周波メスや、専用の内視鏡を使用し、安心、安全な治療が可能です。
また、※レーザー椎間板治療(PLDD法:経皮的レーザー椎間板減圧術)に比べて、効果が確実であり、健康保険での治療が可能です。※レーザー椎間板治療(PLDD法:経皮的レーザー椎間板減圧術)は、国内においては、健康保険が適応されない治療法です。また、PLDD治療法はすべての椎間板ヘルニアの患者さまに効果がある治療ではありません。民間治療施設の中には、局所麻酔で、合併症のある方にも安心して、施術が可能であるとしている施設もあるようですが注意が必要です。透析患者様、椎間板の老化(加齢現象)の認められる患者様、高齢の患者様、また脊柱管狭窄症を併発している患者様においては、特に慎重な手術対応が必要です。

 

主な特徴
1.局所麻酔で行うため麻酔によるリスクがかなり低い
2.局所麻酔であっても、麻酔科医が、鎮静、鎮痛、安全のための専門的な管理を行います。
3.切開部が小さい。(約8mm)、抜糸不要
4.レーザー治療と違い、椎間板ヘルニア組織、および神経組織を直接見ているため、確実な治療が可能です。(安全・確実)
5.術後5時間後より歩行開始、翌日退院が可能です。(ただし無理は禁物)

<経皮的内視鏡下腰椎椎間板ヘルニア摘出術(PELD)の方法について>
・従来、椎間板ヘルニアの手術には全身麻酔下に2~6cmほどの皮膚と筋肉の切開が必要で、入院も8~14日間程度必要でした。細い内視鏡(RICHARD WOLF社製)、や専用の高周波メスを用いることで、ヘルニアの形によっては局所麻酔で、約8mmほどの皮膚切開で手術を行うことが可能になりました。
・局所麻酔後、ヘルニアの存在する場所の皮膚を切開し、直径7mmの筒を挿入し、内視鏡で椎間板を観察しながら椎間板ヘルニアを摘出します。
・局所麻酔であっても、麻酔科担当医が、手術中に気分が落ち着くように、また、局所麻酔で効果が不十分な場合にも、痛みを和らげるように、管理します。

<本法の利点と期待される効果について>
・手術によるキズ、筋肉の損傷が少なく、術後の回復が早く得られます。
・従来の方法に比べて術後の痛みは軽く、術直後より歩行可能です。入院は術後1泊が可能です。
・普通に切開する術式に比べると改善率はやや劣ります。これによって下肢の痛み、しびれ、筋力低下は徐々に改善します。(しびれなどの軽い症状は残る可能性があります)

<腰椎椎間板ヘルニアのその他の治療法について>
・手術方法には、PELD法以外に、通常進入法(ラブ法)および顕微鏡を使用したヘルニア摘出術(マイクロラブ法)、内視鏡視下ヘルニア摘出術(MED法)、腰椎前方固定術、経皮髄核摘出術(PN法)などがあります。当院ではいずれの手術の方法でも治療が可能です。当院では、経皮的レーザー椎間板髄核蒸散法(PLDD)は保険適応外治療(厚労省が保険診療を認めていない)であること、効果が不十分であることなどから、行っておりません。

<本法の危険性・合併症について>
・局所麻酔薬に対するアレルギー症状が出ることがあります。
・術中に硬膜外水腫のため、まれに頭痛が起きることがあります。この場合手術を中止します。
・手術自体による合併症:硬膜損傷、髄液漏、神経損傷、血腫、感染などの危険性はゼロではありません。

ヘルニアが神経と強く癒着していて除圧が不十分になつてしまった場合、出血が多い、硬膜や神経にダメージを与える可能性があるなど、術中所見によっては合併症の発生を回避するために経皮的内視鏡手術を中止し、後日に通常の開創術あるいは内視鏡ヘルニア摘出術に切り替える場合があります。
・椎関板ヘルニアの再発:術直後と術後2~3年にピークがあります。
※これらの危険性、合併症は、従来法でも同様に起きる可能性のあるものです。

<術後後療法・リハビリテーション>
・手術当日:手術1時間後より飲水が可能です。手術5時間後より歩行を許可しています。
・腰椎軟性コルセット:3ヵ月間装着を原則としています。
・手術翌日に退院が可能です。
・重労働、スポーツ復帰:術後12週から

上記手術は京都第一赤十字病院 整形外科 脊椎専門外来にて、ご相談ください。なお当院への受診にはかかりつけ医からの紹介状、受診予約をおとりいただき来院されますと非常にスムーズに受診対応が可能です。