紹介状なしで大病院なら1万円?

紹介状なしで大病院なら1万円 厚生労働省が改革方針 2013年8月31日

患者の集中を防ぐために
紹介状を持たずに大病院を受診した場合に徴収できる「初診時選定療養費」を一律1万円に設定する方針を厚生労働省が固めた。患者の集中を防ぎ、大病院が救急患者や重症患者の治療に専念できるようにするのが狙い。30日付けで日経新聞が報じている。

大病院では紹介状を持たない患者に対して「初診時選定療養費」と呼ばれる負担金を課すことができる。現在、全国に約2600ある200床以上の病院のうち、約1200の病院でこの負担金を徴収している。初診時選定療養費の現在の全国平均は1998円となっている。最高は北野病院(大阪府)の8400円らしい。厚生労働省はこのたび、この負担金を一律1万円に定める方針を来年の通常国会にかける健康保険法改正案に盛り込むことを決めた。軽症患者の大病院への受診抑制に実効性を持たせるために、この選定療養費を政策誘導でさらに引き上げるというわけだ。話は少し違うが、世界遺産となった富士山への入山者数を抑制するために、入山料をいくらに設定するかということが話題になっていたが、お金で人のコントロールをしようというところは似ている。

さらに、かかりつけ医で紹介状を書いてもらうにも費用がかかる。現在は紹介状、正式には「診療情報提供書」は保険点数で250点と定められているため、3割負担の人なら750円が必要となっている。今までは選定療養費が安い(特に1000円前後)と、紹介状無しで病院を受診しても、患者の費用負担はあまり変わらなかったわけである。今後は、かかりつけ医を経ず病院を受診すれば確実に高いコストを支払わなければならない状況になる。といううことで軽症の患者は、信頼できる優秀なかかりつけ医に受診する事が最も重要となる。優秀な開業医の先生を患者さんが見つけるのは難しい事かもしれない。しかし大病院側の視点から見ると、優秀な開業医、信頼できる開業医はある程度把握できている。具体的には、患者紹介頻度の低い開業医や、紹介頻度は高いが、その後の治療適用率(あるいは手術適応率)が低い患者ばかり紹介してくる開業医は、地域医療連携指数が低い開業医となる。大病院ー地域の開業医間の連携を強化していくなかで、開業医、かかりつけ医にも優劣ランクが生じてくる可能性がある。